女子ログ 「アンガー考」

 最近よく聞く「アンガーマネジメント」という言葉。アンガーすなわち「怒り」の感情をコントロールする方法を身につけることで、起こった出来事に冷静に対処し、対人関係のトラブル回避にも役立てるというものだ。メディアでもよく取り上げられるし、前職の研修でも何回か受けた。

 私の場合、家庭生活で時々イラっときてしまう夫への怒りをどう制御するかが課題であり、悪口を浴びせるとかではないが、とことん無視をして家庭を冷めた雰囲気にしてしまうのだ。夫婦の会話と笑顔のない食卓で、なんとなく不穏な空気を感じ取る息子。ご飯がおいしくないだろうね、ごめんね…と心でわびながらわが身を恥じる。

 ところで、個人的な怒りはさておき、より大きな、社会的な怒りを目にすることがある。テレビで見る海外の大規模なデモ。ときに暴力的な破壊を伴うその行動は、政治的な不満や疑問、怒りのパワーを抱えた人々が集団となり起こしているものだ。今の日本ではまずこんな過激なデモないよなぁと思って見ているが、実は世の中のニュースを注意深く観察すると、私たちが大声で怒らなければならないこと、「違うよ!」と言わなきゃならないことが多い。汚職だったり環境汚染だったり…。仕方がないと見過ごすわけにはいかない怒りが。

 暮らしやすい社会にするためのエネルギーに昇華する怒りならば、夫も許してくれるだろう。

(浜田市・Faultier)

2019年4月10日 無断転載禁止