ダウン症に負けず… ハンドセラピー資格取得 浜田

弘中小都子代表講師(右端)にハンドセラピーを施す宇津巻温加さん(左端)=浜田市熱田町、はらだや学園
 島根県浜田市熱田町の生活介護事業所「はらだや学園」に通うダウン症の宇津巻温加(はるか)さん(20)が、ハンドセラピーの民間資格を取得した。重い病気にも負けず、2月から腕を癒やす修練に励み、5月下旬、アロマスクール「リシェス」(岡山市北区)から認証を受けた。温加さんと同事業所のスタッフたちは、高齢者施設での奉仕活動を模索している。

 ダウン症と難聴のある温加さんは、浜田ろう学校(浜田市国分町)を卒業後、市内の作業所を経て、より個性を生かした暮らしをしようと、母親の博子さん(62)が起業した同事業所に通っている。

 同事業所でおしゃれの出張授業を開く美容師の斎藤千賀恵さん(53)=同市長沢町=が、愛嬌(あいきょう)があり、明るい性格の温加さんにハンドセラピストの素質があると見込んだ。

 そこで、温加さんは2月から週1回のペースで講座を受けた。斎藤さんから身ぶり手ぶりを交えた指導を受け、相手にリラックスしてもらい、腕や手をほぐす方法を覚えていった。

 技量がついたと判断した斎藤さんは5月28日、ハンドセラピーの師匠で、リシェス代表講師の弘中小都子さん(50)を同事業所に呼んだ。温加さんは緊張したのか、最初は気持ちが乗らなかったが、斎藤さんと博子さんに励まされ、弘中さんの腕にアロマオイルを塗って施術した。弘中さんは「手の動きが上手で、小技も取得していて感激した」と話し、温加さんにハンドセラピストの認定証と花束を贈った。

 博子さんは「自分のペースになるが、やればできる。温加が他のお子さんの希望になればと思う」と、同事業所で講座を続けていくという。斎藤さんは「講座を機に、みなさんに喜びを伝えたい」と話し、今後は高齢者施設でのハンドセラピー実現に向け、スタッフ一丸で取り組むとしている。

2019年6月11日 無断転載禁止

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