きらめく星 木星を見よう

木星=5月26日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
最大の惑星 格別明るく輝く

 夜空の中の木星(もくせい)は、たいへん存在(そんざい)感があります。木星を英語でジュピターといいますが、これはギリシャ神話とローマ神話に登場する神々の王の名前で、それにふさわしく堂(どう)々(どう)と輝(かがや)いています。

 木星は太陽の周りを回る惑星(わくせい)です。地球も含(ふく)めて8個(こ)ある惑星の中で、木星は一番大きく、直径が地球の11倍もあります。こんなに大きな木星が太陽の光を反(はん)射(しゃ)して明るく見えています。

 実際(じっさい)に木星を見てみましょう。今月なら空が暗くなったころには、南東の空の低いところに出ています。近くにあるさそり座(ざ)のアンタレスなど、空に目立つ星はほかにもありますが、木星の明るさは格別(かくべつ)です。近ごろの夜空では、月を別にすると最も明るい天体です。

 肉眼(にくがん)で木星の輝きを確(たし)かめたら、今度は双眼鏡(そうがんきょう)を向けてみましょう。よく見ると、周りに見えているほかの星と違(ちが)い、木星の円い形に気付きます。

 また、木星のすぐ近くに、小さく光るいくつかの点が見えるかもしれません。それは木星の衛星(えいせい)、つまり木星を回る「月」です。木星にはたくさんの衛星がありますが、そのうち四つは特に明るく、双眼鏡で分かることがあります。ひじを台につくなどして双眼鏡をしっかり固定すると見つけやすいでしょう。

 さらに、天体望遠鏡を使うと、その衛星ははっきり見えます。また、木星の本体にしま模(も)様(よう)があることも分かるでしょう。2本のしまがよく目立ち、大きな望(ぼう)遠鏡(えんきょう)では、もっと多くの模様を観察することもできます。

 天体望遠鏡は公開天文台や科学館などにあります。夏は地(ち)域(いき)の施(し)設(せつ)で天体観察会が開かれることも多いので、それに参加してみると木星が見られるでしょう。三(さん)瓶(べ)自然館サヒメルでも毎週土曜日に天体観察会を開(かい)催(さい)しています。

 木星はこれから夏休みの終わりごろまでが見頃(みごろ)です。肉眼で、双眼鏡で、望遠鏡で、木星を楽しんでください。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2019年6月12日 無断転載禁止

こども新聞