仕事みてある記 空の旅の安全 地上でサポート

グランドハンドリング

音田(おんだ) 千花子(ちかこ)さん(境港市佐斐神町)

飛行機の安全運航へ意欲的にグランドハンドリングの仕事に取り組む音田千花子さん=境港市佐斐神町の米子空港
 グランドハンドリングは、空港で飛行機がトラブルなく安全に飛べるようにする重要な仕事です。中でも、ヘルメットをかぶり作業服姿(すがた)で飛行機を誘(ゆう)導(どう)したり、特(とく)殊(しゅ)な車を運転して誘導路へ押(お)し出したりとか、貨(か)物(もつ)の積み降(お)ろしなどを担(にな)う女(じょ)性(せい)スタッフは「グラハン女子」と呼(よ)ばれ、人気の職(しょく)種(しゅ)です。境(さかい)港(みなと)市佐(さ)斐神(いのかみ)町の米(よな)子(ご)空港で働く音(おん)田(だ)千(ち)花(か)子(こ)さん(21)も、グラハンを志(こころざ)した一人。「お客さまの空の旅の安全確(かく)保(ほ)に貢(こう)献(けん)したい」と張(は)り切っています。

 音田さんの職場は、約30人。女性は音田さんを含(ふく)め3人います。スタッフは7、8人ずつのチームで仕事をします。空港は年中休み無し。午前6時出(しゅっ)勤(きん)の早番と午後1時からの遅(おそ)番(ばん)勤(きん)務(む)があり、休日も交代で取ります。

 大(おお)勢(ぜい)の乗客を乗せたジェット旅客機が着陸しました。音田さんは滑(かっ)走(そう)路(ろ)わきで、作業責(せき)任(にん)者ら6人のスタッフと一(いっ)緒(しょ)に一礼して出(で)迎(むか)え。機体が停(てい)止(し)すると、それぞれの持ち場へ。搭(とう)乗(じょう)口(ぐち)にブリッジをつなぎ、機体後部の貨物室から降ろした荷物をコンテナ車で空港ビル内に運び込(こ)んだり、新たに積み込んだり。安全・確(かく)実(じつ)性(せい)をきすため、作業は全て指さし確(かく)認(にん)をして進めます。

 旅客機の滞(たい)在(ざい)時間は約40分。短時間で給油や機内清(せい)掃(そう)、荷物の積み降ろしなど準(じゅん)備(び)を完(かん)了(りょう)するには、チームワークが不(ふ)可(か)欠(けつ)です。到着が遅(おく)れた場合も、定(てい)刻(こく)出発に近づけるよう努めます。「忙(いそが)しい中、定時に出発させられた時が仕事の喜(よろこ)びです」と音田さん。

 グラハンの仕事を知ったのは、中学時代。米子、羽田空港でグラハンの仕事をする女性スタッフを見て「女性でもこんな仕事ができるのか。格(かっ)好(こう)いい」と感じ、仕事に決めました。

 以来、グラハンの仕事について調べ、航空会社の全(ぜん)日本(にっぽん)空(くう)輸(ゆ)から鳥取、米子空港の地上業(ぎょう)務(む)を請(う)け負(お)う日(ひ)ノ(の)丸(まる)自動車にグラハン要員として入社しました。

 グラハンは、資(し)格(かく)がなくてもなれますが、種類がたくさんある特殊車両の運転や作業を任(まか)されるためには、社内の試(し)験(けん)に合格しなければなりません。音田さんは「これからも(機体を押し出す)プッシュバックタグの運転などができるようになりたい」と、仕事に意(い)欲(よく)を燃(も)やしています。


★メッセージ

 仕事を決めるとき、自分が好きなこと、興(きょう)味(み)や好(こう)奇(き)心(しん)を持ってほしいですね。それが、将(しょう)来(らい)につながっていくと思います。グランドハンドリングは、男女に関係なく活(かつ)躍(やく)できる仕事なので、ぜひ、多くの人に知ってもらいたいです。

2019年7月10日 無断転載禁止

こども新聞