喫煙に甘い?島根県

 白い煙が充満した室内。壁に染みついたヤニ。たばこをくわえたままパソコンに向かい、原稿を読んだり手直ししたりするデスク。机の上の灰皿には吸い殻がてんこ盛り。中には火が付いたままくゆっているたばこも。25年ほど前の新聞社の編集局は、非喫煙者にとっては”地獄”だった▼やがて受動喫煙防止に向けて喫煙室が設けられ分煙が徹底されて編集局内の空気は格段にきれいになった。改正健康増進法が7月1日に一部施行された。公的施設での喫煙所移設や廃止が進み、病院や学校では敷地内の全面禁煙を実施したケースが多い▼筆者も以前、喫煙していた。禁煙して初めて分かったことが二つある。一つはたばこの煙は屋外でもすぐには拡散せず、層になって棚引くことだ。無風状態で前に歩きたばこをする人がいると最悪で、煙の層を吸い込みながら歩くことになる▼二つ目は、においに敏感になり、食べ物の味がよく分かるようになることだ。禁煙した人は喫煙に対して厳しい態度を取る人が多いという。たばこの煙が鼻についた結果だろうが、自分も加害者だったことを忘れてはなるまい▼県庁内の喫煙場所について、1カ所に減らし「遠からぬうちに廃止する」とした鳥取県に対し、場所は移動させたものの、4カ所を維持した島根県。その差はどこに、と思っていたが、県政記者に聞くと「丸山知事は喫煙します」。なるほど。(富)

2019年7月11日 無断転載禁止