不昧の藩政、朗読でCD伝えたい 松江の小中学校に贈る

「ヤング不昧公」を収録したCDを手にする茶風林さん
 テレビアニメ「サザエさん」の磯野波平役や「名探偵コナン」の目暮十三警部役を担当する声優の茶風林(ちゃふうりん)さんが、松江松平藩7代藩主・松平治郷(はるさと)(号・不昧(ふまい))の政治改革をコミカルな物語で表現した朗読作品をCDに収め、松江市内の小中学校に贈った。不昧が茶の湯に没頭して藩財政を悪化させたとの認識を持つ人が多いことを知り、「立派な為政者だったことを知ってほしい」と願っている。

 収録したのは、同市新町の洞光寺で昨年夏に上演した作品「怪談・ヤング不昧公」。不昧が、破格の値段で購入した茶碗から現れた幽霊の助言を得ながら財政難に陥った松江藩を救う37分間のオリジナルストーリーで、フィクションを交えて不昧の藩政や大名茶人と呼ばれたゆえんを伝える。

 「声優である自分たちが面白く歴史の真実を伝えれば、子どもにも関心を持ってもらえる」と、市や松江歴史館の協力を得て、昨年の不昧の没後200年祭に合わせて完成させた。

 松江観光大使も務める茶風林さんは、小泉八雲記念館の小泉凡館長との出会いをきっかけに、2014年から松江市内で文豪・小泉八雲の作品などを題材にした怪談朗読会を開いている。

 CDは計55枚を制作。7日の朗読会前に松浦正敬松江市長に報告した茶風林さんは「お殿さまも悩んだり苦しんだりしながら周囲の人と協力して困難を乗り越えた。その人柄を知ってもらえたらうれしい」と話し、来年夏の松江城天守の国宝指定5周年に向けて、盛り上げに一役買いたいと意気込んだ。

2019年9月11日 無断転載禁止

    • マイベストプロ
    • マイベストプロ島根 マイベストプロ鳥取マイベストプロ