銀山オペラ、ブラボー! 殿堂で上演、2千人喝采

クライマックスで大合唱する出演者=東京・上野、東京文化会館
 島根県西部に根付く伝統芸能・石見神楽とオペラが融合した創作舞台「オペラ石見銀山」が31日夜、東京都内で上演された。再演は2年ぶりで、今回はプロ歌手に加え、島根県大田市から有志約70人が出演。約2千人が詰め掛け、壮大なスケールで描かれた世界遺産・石見銀山の魅力に触れた。

 「ブラボー」。オペラの殿堂で知られる東京・上野の東京文化会館大ホール。最終盤で出演者全員が舞台に上がり、華々しい大合唱を披露すると、観客から拍手と歓声が送られた。

 石見銀山遺跡(大田市)の世界遺産登録10周年の特別企画として市民有志が企画し、2017年に初演を行った同作。博多の商人・神屋寿禎(かみやじゅてい)が戦国期に石見銀山の本格的な開発を始める場面のほか、採掘者同士の争いや悲恋の末に自害した女性の怨念をオペラならではの情感あふれる歌唱で表現した。

 大田市出身のテノール歌手、柿迫秀さん(53)など5人でつくるオペラユニット「THE LEGEND(ザレジェンド)」がメインキャストを務め、大田市の大屋神楽社中、市民合唱団などが参加。劇中では、石見神楽の人気演目「大蛇(おろち)」で用いる蛇胴を使った演出も披露した。

 オペラ石見銀山実行委員会東京支部の今田潔支部長(83)=大田市出身=は「県外の人がオペラを通じて石見銀山や大田市を知り、実際に足を運んでもらうことで古里の活性化につながる」と笑顔で話した。

2019年11月1日 無断転載禁止