八百万の神々、出迎え厳か 出雲大社「神迎神事」

神々を迎える神職=6日夜、出雲市大社町杵築北、稲佐の浜
 全国から八百万の神々を迎える出雲大社(島根県出雲市大社町杵築東)の神迎(かみむかえ)神事が旧暦10月10日に当たる6日夜、出雲大社近くの稲佐の浜で厳かに営まれた。月明かりの下でかがり火がたかれ、多くの人が令和となって初の神事を見守った。

 神職が神々の乗り移った「ひもろぎ」と呼ばれるサカキを絹垣(きぬがき)で覆い、御使神「竜蛇神(りゅうじゃじん)」を先頭に出雲大社へと歩んだ。出雲大社の神楽殿では神迎祭が営まれ、神々の宿となる東西十九社にひもろぎが奉安された。

 台湾・台北市から観光で訪れたコウ・ギキンさん(40)は「神聖な気持ちになった。令和元年の神事は特別に感じる」と話した。

 神々は13日夕まで滞在し、出雲大社の摂社・上宮(かみのみや)(同町杵築北)で、大国主命を主宰に1年間の縁結びや農事を話し合う「神議(かみはかり)」を行うとされる。

 日本中の神々が出払うため、旧暦10月は「神無月」と称されるのに対し、出雲地方では「神在月(かみありづき)」と言われる。

2019年11月7日 無断転載禁止