若者の希望育む活動

 一般社団法人地域・教育魅力化プラットフォーム。何とも長い名前だが、山陰中央新報社など地方新聞46紙と共同通信社が開催する「第10回地域再生大賞」で第10回記念賞を受賞した松江市にある団体だ▼都会地から地方の公立高校に進学を促す「地域みらい留学」などを展開し、地域課題に向き合い世界を見据える「グローカル人材」を育成している。隠岐島前高校(島根県海士町)に全国から生徒を迎え入れる「島留学」が成功したのを受け、2017年に設立された▼先ごろ発表された「社会や国に対する意識」調査で、日本の若者は欧米やアジアに比べ、「自分で国や社会を変えられる」などの意識が総じて低かった。一方、高校魅力化に取り組む島根県内の16校の生徒は「将来、自分が住む地域のために役立ちたいという気持ちがある」が66%と全国平均より28ポイントも高く、総じて地域社会への貢献意欲が高かった▼設立から3年。地域みらい留学は26道県の55校が受け入れ、350人以上が留学している。尾田洋平事務局長(33)は「地域みらい留学をさらに広げ継続していくためにマンスリーサポーターを1万人に増やしたい」と話す。現在400人。道は厳しいが助成金に頼らない財政基盤を目指す▼留学生を地域で育て、共に地域課題に取り組むことによって、地域も元気になっていく-。未来への希望が持てる若者が増えていけばいい。(富)

2020年2月16日 無断転載禁止