元漫画家アシスタント 大田商議所の吉田さん発行チラシデザイン

地元のアナゴのブランド化を後押ししようとデザインを手掛けたチラシを手にする吉田慎矢さん
 元漫画家アシスタントという経歴を生かし、大田商工会議所総務課の吉田慎矢さん(34)が、同商議所が発行するPRチラシなどのデザインを手掛けている。「まさかこんな形で前の仕事が生きるとは」と驚きながら、縁の下の力持ちとなって地域の魅力を発信している。

 吉田さんは大田高校時代に自作の漫画が出版社主催のコンテストで入賞し、漫画雑誌で掲載されたこともある。その後、東京都の専門学校でデザインを学び、在学中から22歳で帰郷するまでプロの漫画家のアシスタントとして多くの作品制作に携わった。

 2013年の商議所入り後はしばらく漫画やデザインとかかわりがなかったが、経歴を知った上司の勧めで16年から2年間、会報の表紙絵を担当。島根県大田市の伝統行事や風景を鮮やかに描く筆力は評判となり、19年は、同商議所が中心となってブランド化を進める地元産アナゴのPRチラシのデザインも手掛けた。

 チラシはかわいらしいアナゴのイラストを中央に配し「大田のアナゴはスゴイんです」の見出しで、県の水揚げ量が全国一を誇ることや肉厚で食感がいい食材としての魅力などをアピール。同商議所の沖和真事務局長は「限られたスペースでさまざまなアピールポイントをしっかり紹介している点はさすが」とうなる。

 吉田さんは「大田の魅力、情報が伝わることが何より大切。絵が主役になる必要はない」と話し、これからも地域のためにデザインの腕を振るう考えだ。

2020年2月20日 無断転載禁止