新聞コンクール

 「しまね小中学生新聞コンクール」の入賞・入選作品展が、松江市のイオン松江店で始まった。出雲、益田と続く展示会の第1弾。主な作品は本紙で紹介したが、実物をぜひ見ていただきたい。手書きの紙面から、作者の思いがより伝わってくるはずだ▼8回目の今回は島根県内196校から約1万点が寄せられ、そのうち180点を展示する。小学1年生の最優秀は、家族7人の万歩計大会のことを書いた何ともほほ笑ましい作品。中学生になると、修学旅行で訪れた沖縄や地元の公民館について考察するなど、社会や地域に目を向ける▼こうした作品に出合える審査会は、毎年わくわくする時間だ。新聞が家庭にあることが当たり前ではなくなったこの時代に、こんなにも一生懸命に「新聞」を作ってくれているのかと驚きうれしくなる。選から漏れた作品にも拍手を送りたい▼新聞作りに学校が期待する効果はさまざまあるだろうが、新聞人としては人に「伝える力」が磨かれることを願う。政治家の失言が相次ぎ、国会では強弁がまかり通る。危機的な状況だ。新聞を作る過程では一つ一つ言葉を選んだはず。これからも言葉を大切にしてほしい▼本を調べたり実際に話を聞いたりした取材経験は、多様な情報を読み解く力になったに違いない。フェイク(偽)ニュースがあふれる中で大切な力。次代を担う子どもたちの今後に生かされますように。(輔)

2020年3月21日 無断転載禁止