大田・三瓶山で恒例の「火入れ」

三瓶山西の原で行われた恒例の火入れで、枯れ草を焼いて上がる炎=大田市三瓶町

 島根県大田市三瓶町の国立公園・三瓶山西の原で24日、恒例の「火入れ」があった。害虫駆除や火災予防などのため枯れ草を焼き、春の訪れを告げる風物詩。多くの市民や写真愛好家が、三瓶山をバックに広がる「炎の帯」を見守った。

 

 市や森林組合、住民組織など17団体でつくる実行委員会の恒例行事で、32回目。過去2回、強風にあおられた火が、作業予定範囲外に広がった反省から、今回はヘリコプターで予定地に事前散水を行うなどした上で、ボランティアを含め約150人が参加した。バーナーで着けた火は音を立てながら広がり、煙が立ち込めた。

 焼いたのは計画より1.5ヘクタール少ない31.5ヘクタール。一帯は夏に向けて芽をふき、鮮やかな緑の草原となる。

 同じ三瓶山麓で、今年は「第71回全国植樹祭」(5月31日・北の原)が開かれる予定で、関係者は特別の思いで臨んだ。火入れの実行委員長を務めた清水克典副市長は「三瓶の価値を大勢の方に再認識していただく機会としたい」とあらためて話した。

2020年3月25日 無断転載禁止