安心して診察受けて 歯科治療の感染予防策、以前から徹底

フェイスシールドを着用する歯科衛生士(左)。右手の口腔外バキュームが飛沫などを吸い取る=松江市内
 新型コロナウイルスの流行により、歯科医院への通院を避ける患者が出始めている。診察室内に飛沫(ひまつ)や微粒子が生じ、感染リスクが高まる危機感が影響しているようだ。島根県歯科医師会(松江市南田町、内田朋良会長)は「感染予防の標準予防策を取っている。歯の痛みを我慢せず、すぐに診察を受けてほしい」と訴えている。

 「感染防止のため雑誌を撤去しています」。感染拡大を受け松江市内の歯科医院には、こんな注意書きが掲示された。受付前にビニールカーテンを設置したほか、待合室の子ども用遊具も撤去して感染対策を進める。

 診察室内では飛沫や微粒子を空気中に漂わせないよう、治療中に口腔(こうくう)外バキュームを使用。歯科医師や歯科衛生士はマスクとゴーグル、手袋の着用に加え、飛沫の接触を防ぐフェースシールドを装着する医院もあり、院内感染の防止に万全を期している。

 県歯科医師会によると、歯科医院は新型コロナが問題化する以前から、スタッフと患者との接触による感染を防ぐ予防策が徹底されているという。診察台や使用した器具は患者の入れ替わりごとに念入りに消毒。建物内の換気を頻繁に実施しており、新型コロナの感染ルートとして指摘されているエーロゾル(空気中に浮遊する微小な粒子)を含め、感染リスクを抑えているという。

 また、県内の医院では診察の順番まで車内や院外で待機してもらい、待合室では座る間隔を空けて、患者間の会話も控えてもらうといった新たな対策も広げている。ドアは手袋を着けたスタッフが開けて案内し、患者間の接触機会を減らすことで感染を防ぐ取り組みも実践している。

 松浦良二専務理事は「できることはすべてやっている。安心して診察を受けてほしい」と呼び掛けている。

2020年4月25日 無断転載禁止