学生救おう、支援の輪 寄付申し出や励ましの声

 新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入が減った大学生の窮状を伝える本紙記事に数多くの反響が寄せられた。山陰中央新報の読者ホットラインには、支援の申し出や励ましの言葉があり、匿名の現金書留も本社に届いた。未曽有の危機に直面し、SOSを発する若者を支える善意の輪が広がっている。

 記事は4日付本紙に掲載した。掛け持ちしていたバイト先がいずれも休業し、収入がほとんどなくなった島根大2年の女子学生(19)を取り上げた。親からの仕送りを得られず、毎日の食事に四苦八苦している現状を伝えた。

 この記事を受け、本社に多くの電話やファクスが届いた。

 コンビニエンスストアの経営者は「バイト再開まででいいので私の店で働いてほしい」と話し、年金生活者の男性は「学生さんに少しでもお手伝いがしたい」と申し出た。特に大学生の子を持つ読者を中心に「人ごととは思えない」「食料を送りたい」「賄いでもよければ提供したい」など、心配して支援を希望する声が寄せられた。

 出雲市内の読者は「記事を読んで胸が痛んだ。ほんの少しですが、気持ちを届けたい」と現金書留で3万円を本社に託した。

 学生を取り巻く現状は厳しい。島根大の教職員有志が学内外にコメの提供を呼び掛けたところ、集まった約600キロはわずか30分間でなくなった。学生の実態調査などに取り組む学生団体「高等教育無償化プロジェクト FREE」によると収入減により、2割を超す学生が退学を検討しているともいう。

 政府の緊急事態宣言が延長され、学生生活が成り立たないと、苦悩を深める若者たちは少なくない。学生支援は急を要す状態だ。

2020年5月9日 無断転載禁止