五輪開催信じて頑張る 松江商業高出身、青山選手

東京五輪を目指し、練習に励む青山聖佳選手=2019年7月、大阪市東淀川区、大阪成蹊大
 5月上旬、大阪成蹊大(大阪市)のグラウンド。青山聖佳選手(24)=大阪成蹊AC、松江商業高校出身=は、レース本番とたがわぬ緊張感でタイムトライアルに臨んでいた。

 「前半の走りの硬さがなくなれば、もっと良い400メートルになる」

 1年延期となった東京五輪出場に向け、1人で黙々と走り続ける。

 高校3年時の全国高校総体陸上女子200メートルと400メートルを制し、2016、19年の日本選手権400メートルで頂点に立った。今は母校の大阪成蹊大で職員として働きながら練習に励む。

 大阪府内では4月に新型コロナウイルスの感染者が増加した。その影響でグラウンドが使えなくなり、同月上旬から10日間ほど通常の練習自粛を余儀なくされた。

 「開催されるのを信じて頑張りたい」

 21年夏に五輪が来る。その前には代表権を懸けた記録との勝負が待ち受ける。4月の出雲陸上は中止となり、6月末の日本選手権は秋に延期された。同大会の400メートルで日本記録(51秒75)更新を狙うなど主要大会で結果を残すためコンディションを整えてきただけに、先の読めないコロナ流行で難局は続く。

 レースの予定が立たなくても、1日も無駄にできないのは間違いない。簡単ではないと自覚しつつ、年内に日本記録を出しておけば五輪への大きな弾みとなると思い描き、自粛中は河川敷や自宅周辺でトレーニングした。

 練習再開は4月下旬。大学施設の使用が許され、広いグラウンドでマスク姿の指導者にマンツーマン指導を受け、4、5時間汗を流した後で仕事に向かう。

 「ありがたいこと」

 母校の配慮に感謝する。万が一のために、普段競い合う学生は練習できず、刺激は少ない。意識を高めるために「練習試合」と表現するタイムトライアルを練習サイクルに取り入れ、400メートルや200メートル走に集中。自分の記録をライバルにして高みを目指す。レースでしか分からない課題を見いだし、向上心が高まる。

 「今年は記録を出せる自信があったけど、まだまだ足りない部分もある。スピードなどを鍛え直せる」

 ひたすら前向きに走り続ける。

2020年5月19日 無断転載禁止