新型コロナ、山陰に進出予定のホテルにも影響

新型コロナウイルス感染拡大の影響でオープンが延期になった東横インのホテル=浜田市浅井町
 新型コロナウイルスの感染拡大が、山陰両県に進出予定の大手ホテルチェーンの開業スケジュールに影響を与えている。工事の遅れでオープン時期をずらしたホテルがあるほか、観光需要の回復が見通せない中で判断を先送りするケースも出ており、頭を抱える状況が続く。

 浜田市浅井町のJR浜田駅北側に建つ「東横イン」は今月のオープン予定だったが、9月以降に変更となった。島根県西部で最大となる246室を備える大型ホテルは緊急事態宣言の対象が全国に拡大された4月中旬から約1カ月間、工事がストップし、再開したばかり。

 計画の修正を余儀なくされた東横インホテル企画開発(東京都)の朝海正裕取締役は「東京五輪に向けた建設現場の人手不足に、新型コロナの影響が重なった」と話す。

 米子駅近くに建設し、鳥取初進出となる「ルートインホテル」はホームページでオープン時期を今年11月と公表しているが、運営会社の担当者は新型コロナの感染状況などを踏まえ「時期は調整中」とした。

 「ドーミーイン」などを経営する共立メンテナンス(同)が松江市東本町2丁目の島根銀行旧本店跡地で計画するホテルのオープンは当初予定の2021年6月から遅れる見通し。具体的な時期は未定で、広報担当者は「新型コロナの影響が少なからずある」と説明する。

 一方、今のところスケジュール通りのオープンを予定するホテルは厳しい出足を覚悟し、需要回復の先行きに気をもむ。

 JR米子駅前で6月19日のオープンを決め、松江駅前でも21年春の予定で建設が進む「グリーンリッチホテル」。経営するグリーンホテル・ズ コーポレーション(福岡県久留米市)の西田沖裕宿泊事業部長は「6月になっても厳しい状況は変わらないだろう。松江のオープン時期にはある程度需要が戻ってほしい」と願った。

2020年5月22日 無断転載禁止