10万円「うっかり辞退」気を付けて 自治体、表記に工夫

市町村が作成した申請書の記載例。上が米子市、下が出雲市の書面
 国民1人に一律10万円を配る「特別定額給付金」の手続きで、全国的に誤って受給を辞退してしまうケースが生じている。郵送申請書の記入欄が分かりにくく、勘違いして「受給を希望しない」の欄にチェックを入れかねないためだ。山陰両県では間違いを防ごうと、申請書の表記を工夫する自治体もある。

 申請書は総務省が示した様式を参考に各市町村が作成している。しかし、見本では給付対象者を記入する欄の右隣に「受給を希望されない方」のチェック欄があり、勘違いが生じやすい要因となっている。

 このため、米子市はチェック欄は設けず、受給を希望しない人は裏面に別途、氏名を記入してもらう様式にした。

 出雲市は受け取りを希望しない人は「辞退する」と手書きで記入するよう求め、意思表示が明確になるよう配慮。安食和彦政策企画課長は「市内には高齢者も多く、チェックを入れる方式よりも手書きで記入してもらう方が間違った申請を減らすことができる」と説明する。

 鳥取市は「希望する」と「不要」の二つのチェック欄を設け、どちらかを選んでもらう様式を採用した。未記入の場合は「受給希望」として扱うという。

 浜田市は総務省の見本を参考にしつつ、受け取りを希望しない人がチェックを入れる欄に「不要」の文言を印字し、欄外に注意書きも記載した。それでも、再度の意思確認をした結果、勘違いして記入していたケースが数件あったという。

 29日から郵送申請書を発送する松江市も辞退希望者には再確認を行う。

 各市町村とも申請書に同封する記載例やホームページなどで注意を呼び掛けている。

2020年5月28日 無断転載禁止