安来第一病院、オンライン面会を導入

タブレット端末を使って病室の弟とオンライン面会する石原倫子さん(左)
 新型コロナウイルスの影響で面会ができなくなった入院患者と家族のために、社会医療法人昌林会が運営する安来第一病院(島根県安来市安来町)で、タブレット端末を使ったテレビ電話での「オンライン面会」が始まった。感染防止のため直接顔を合わせられない状況が続く中、患者と家族の不安解消につなげる。

 新型コロナの感染拡大を受け、安来第一病院は2月26日から面会自粛とし、4月13日からは面会禁止に切り替え、政府の緊急事態宣言解除後も継続している。

 患者と家族から寄せられた面会再開を願う声を受け、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のテレビ電話機能を使ったオンライン面会を計画。在宅勤務や遠隔授業の拡大に伴い品薄のタブレット端末がようやく入手でき、オンライン面会を25日にスタートした。

 家族は病院内に設けられたオンライン面会用の部屋に最大3人まで入室可能。病院職員から操作方法の説明を受けた後、病室の患者と互いにタブレット端末を使って顔を見ながら近況などを約10分間語り合う。

 利用時間は当面、平日の午後2~4時とし、1日最大8組まで対応する。安来第一病院によると、家族からのニーズは高く、予約受け付け開始日の22日だけで20件の申し込みがあった。

 タブレット端末を使い、入院中の弟(56)と4カ月ぶりに面会した石原倫子さん(65)=松江市矢田町=は「短時間でも顔を見て話ができると安心する。他の親族とまた面会に来る」と笑顔で話した。

 昌林会は同病院に隣接する介護老人保健施設・昌寿苑でもオンライン面会を導入している。

2020年5月30日 無断転載禁止