小さな町から優勝目指す 飯南の野球スポ少、少子化で統合

練習後に伊藤弘典監督の話に耳を傾ける飯南ワイルドボアーズの選手たち=島根県飯南町野萱、来島小学校
 島根県飯南町にあった野球のスポーツ少年団・来島ポニーズが本年度から飯南ワイルドボアーズに統合されて一つのチームとなり、練習に励んでいる。今回の統合で飯南町内唯一のチームにまとまり、山あいの町から子どもたちは昨年やり残した県大会制覇を目指す。

 来島ポニーズは昨年度、来島小学校の児童16人が在籍。昨年の県学童軟式野球選手権でベスト4に進出するなど活躍した。3月末で6年生6人が卒業。少子化が進む校区内では、新しい選手の入団が見通せず、チームは解散。残った選手は町内の頓原、赤名、志々の3小学校の児童が集まる飯南ワイルドボアーズに入った。

 来島ポニーズで投手などを務めていた鹿田昌吾君(11)=来島小学校5年生=は「チームが無くなったのは残念」と悔しさをにじませる。

 新チームに立ちはだかったのが新型コロナウイルス感染拡大。来島の児童が合流した大事な時期にチーム練習ができず、まとまって練習ができるようになったのは5月末になってからだった。現在は27日に赤名山村広場(飯南町下赤名)で行われる邑智スパローズとの練習試合に向けて、汗を流している。

 飯南ワイルドボアーズの伊藤弘典監督(40)=飯南町頓原、飲食店経営=は「選手同士の顔合わせ会もほとんどできず、最初はまとまることができるか不安だったが、練習を重ねるごとにチームワークが取れようになった」とひとまずは胸をなで下ろす。

 人口約5千人の小さな町ながらも、町唯一のチームになり、選手も総勢31人と層が厚くなった。来島ポニーズで捕手などを務めていた三上真央君(11)=来島小学校5年生=は「新チームの一員としてみんなを支えていけるよう頑張る」と意気込む。

2020年6月22日 無断転載禁止