倉吉東、逆転V 夏季鳥取県高校野球

【決勝・鳥取城北-倉吉東】6回表倉吉東無死満塁、福庭尊龍が右翼線へ2点適時打を放ち、4-3と逆転する=コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場
 第102回全国高校野球選手権鳥取大会に代わる夏季鳥取県高校野球大会最終日は31日、鳥取市布勢のコカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場で決勝があり、倉吉東が7-5で鳥取城北に逆転勝ちし、1995年以来の夏の頂点に立った。

 倉吉東は四回に綿田啓志の二塁打で1点差に迫ると、六回に相手投手の乱れに乗じて好機を広げ逆転。優勝候補の鳥取城北を振り切った。

 大会は新型コロナウイルス感染予防のため、控え部員、3年生部員の保護者などに入場を限定して行った。

 今春の選抜大会に出場予定だった鳥取城北は10日、甲子園球場である交流試合で明徳義塾(高知)と対戦する。

接戦重ね3年生成長

 接戦を勝ち上がった粘りと勝負強さで優勝をつかんだ。倉吉東は、昨秋の県大会準決勝で11-18と苦杯をなめた鳥取城北に逆転勝ち。25年ぶりに夏の頂点に立ち、西垣篤志主将は「大会を通じてたくましくなれた」と胸を張った。

 初戦の2回戦から3試合続けて1点差勝利。初戦と準決勝はタイブレークでのサヨナラ勝ちで、勢いに乗った。6月の練習試合でも大敗した相手との決勝は三回に3点を先行されたが、ナインは「チャンスはくる」と焦りはなかった。

 五回終了後、有山彰監督が「点差や相手を考えなくていい。一球一球に集中だ」と鼓舞すると、1点を追う六回、先頭西垣が左前打で応えた。連続四球で無死満塁とし、福庭尊龍の狙いは直球一本。2球目の内角低めを逃さず、右翼線に逆転の2点適時打を放った。

 守っては、今夏エースナンバーをつかみ、準決勝を投げきった桑本達が粘投。「下半身は張っていたけど、肩が軽かった」と右横手から切れのある直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、打ち取った。

 ベンチ入り18人は全員3年生で臨み、「自分の想像を超えるほど成長してくれた」と有山監督。「今まで支えてくれた方々に感謝したい」と話す西垣の表情は、特別な夏を制した喜びにあふれた。

2020年8月1日 無断転載禁止