きらめく星 秋の天の川

真上を向くと見える天の川。写真の上が北東方向、下が南西方向=8月20日、大田市の三瓶自然館サヒメルで撮影(さつえい)
頭の真上に堂どう々どうと横たわる

 天の川(がわ)といえば夏のイメージがあるかもしれませんが、秋にも見えます。周りに明かりのない場所なら、今の時期の午後8時ごろには天の川は頭の真上に堂(どう)々(どう)と横たわっています。

 天の川は頭上から南西に向かって幅(はば)が広がり、より目につきやすくなります。その反対側、つまり真上から北東の方にも細く暗くはなりますが天の川が続いています。では、天の川の始まりはどこなのでしょうか。

 秋の天の川は、あたかも上流から下流に向かう川のように見えますが、天の川に「源(げん)流(りゅう)」はありません。天の川の細い部分はうっすらでも地平線の方向にさらに続いており、その先は地面の下で太く濃(こ)くなって、今見えている天の川の太い部分につながっています。一度に全部は見えませんが、星空全体にわたってぐるっと輪になっているのです。

 本当は天の川は星の集まりです。一つ一つ見える比(ひ)較(かく)的(てき)近い星と異(こと)なり、遠くの星はたくさん重なり合うことで雲のように見えます。それが天の川です。

 私(わたし)たちの地球も天の川の星々も、銀(ぎん)河(が)系(けい)という星の大集(しゅう)団(だん)の中にあります。銀河系を外から見れば、真ん中がふくらんだ円(えん)盤(ばん)の形、例えるなら、どら焼きのような形をしています。逆(ぎゃく)に銀河系を内側から見回せば、重なり合った星が天の川として、取り巻(ま)いた帯のように見えるわけです。地球は銀河系の中心から外れたところにありますので、見る方向によって天の川の太さや濃さが変わってくるのです。

 銀河系は「天の川銀河」とも呼(よ)ばれています。暗い場所で見上げる機会があれば、秋の夜空いっぱいに広がる天の川銀河の様子を見てください。

◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)

2020年9月16日 無断転載禁止

こども新聞