県営住宅に学生入居 深刻な団地高齢化解消へ

米子高専の学生が入居する県営住宅上粟島団地の室内
 県営住宅を米子高専(鳥取県米子市彦名町)の学生のルームシェアに活用してもらう県内初の取り組みが、近くの県営住宅上粟島団地で始まる。入居者の高齢化が進み団地での自治会活動が困難になりつつある中、若い学生の力で地域活動を盛り上げてもらうのが狙い。16日に県と米子高専が協定を結んだ。

 県住まいまちづくり課によると、上粟島団地は9棟127戸あり、高齢者世帯が57%。うち19%が高齢者の単身世帯で、地域活動の維持に懸念が生じている。

 このため県は、公営住宅の目的外使用制度を活用し、学生が入居できるように新たな指針を策定。地元自治会などの活動を担う大学や高専の学生を募集したところ、同団地から徒歩10分程度にある米子高専が希望し、専攻科の男子学生2人の入居が決まった。12月1日に入居する。

 入居する部屋の間取りは4DKで照明やエアコン、冷蔵庫などは学校が負担し、家賃や光熱費、自治会費は学生が負担する。使用期間は原則1年間で、入居する学生は地域の清掃活動や夏祭りなどの地域行事の参加や準備を担う。

 米子市彦名町の彦名14区集会所であった締結式では、平井伸治県知事と米子高専の寺西恒宣校長が協定書に署名した。平井知事は「若い世代が加われば地域の元気につながる」と期待し、寺西校長は「地域に育ててもらい、学生に上粟島を選んでよかったと思ってもらえたらうれしい」と願った。

2020年11月17日 無断転載禁止