コロナ時代の日本と世界 国際政治学者・三浦瑠麗氏が講演

「コロナ時代の日本と世界」と題して講演する三浦瑠麗氏=松江市玉湯町玉造、ホテル玉泉
 山陰両県の企業や団体などのトップでつくる「山陰リーダーズ・アイ」の講演会が20日、松江市玉湯町玉造のホテル玉泉であった。朝の情報番組などで幅広く活躍する国際政治学者の三浦瑠麗氏が演台に立ち、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国内外の情勢を分析し、コロナ対策や外交政策などで日本の進むべき方向を指し示した。

 三浦氏は「コロナ時代の日本と世界」と題して講演し、コロナ報道についてワイドショーなどが感染者数や検査体制を中心に伝えて不安をあおり、必要な情報がきちんと国民に届いていないと指摘。データを示しながら、日本の人口100万人当たりの死者数は海外に比べて大幅に抑えられている点を説明した。

 政府の対応は「感染症から人を守るだけでなく、人々の生命、財産、生活を守る責務がある」と述べ、感染防止対策と経済対策のバランスを考えて施策を打つ必要性を強調した。

 米大統領選については、年頭はトランプ大統領の再選が見込まれたが、国民の感染不安が高まった上、経済も回復せず、バイデン前副大統領が勝利を確実にしたと紹介。コロナ禍を受け中国が米国に左右されない経済圏を確立しつつあるとし、米国依存の日本は「市場から締め出されないためにバランスの取れた、ある意味で腹黒い外交政策を追求していかなければならない」と述べた。

 山陰リーダーズ・アイは、2012年5月の山陰中央新報創刊130周年の記念事業で発足。講演会は昨年11月に続き8回目で、会員約80人が参加した。

2020年11月21日 無断転載禁止