銅山経営の貴重な史料展示 津和野町郷土館で企画展

江戸期の笹ケ谷銅山の絵図(左下)を示す小杉紗友美さん=島根県津和野町森村、町郷土館
 江戸時代から近代にかけて笹ケ谷(ささがたに)銅山(島根県津和野町豊稼)を経営した堀家に残る古文書を中心とした企画展「天領の銅山師堀家と堀家文書」が同町森村の町郷土館で開かれている。2021年3月1日まで。

 笹ケ谷銅山は江戸幕府直轄の天領で、12人の銅山師が実際の経営に当たった。堀家は他の銅山師が衰退する中、19世紀後半には最上位となり、江戸期から近代にかけ総数約9万点に及ぶ古文書が残る。

 町は2013年度から文化庁の補助を受け23年度までの11カ年計画で堀家文書の整理、調査を進めている。企画展では13~19年度に行った江戸時代を中心とする総数約2万7千点の調査成果を紹介している。

 会場では18~19世紀の文書や大正期の鉱山の写真など35点を展示。このうち1785年の「笹ケ谷銅山境目絵図」は銅山の境界を朱色で地図上に描き、坑道の入り口である坑口(こうぐち)を図示している。担当の小杉紗友美主任学芸員(42)は「銅山の境界とともに鉱脈の位置が分かり、歴史的価値は高い」と説明する。

2021年1月12日 無断転載禁止